北陸で家を建てる際の注意点。実際に後悔したリアルな失敗を公開!
私は2017年に石川県で家を建てました。北陸ではマンションを購入するよりも一戸建てを建てることがスタンダードであり、えんじょもんで元転勤族でもある私は昔からアパート・マンション暮らしの期間が長く、一戸建てを建てることに強い憧れをもっていました。
石川県で結婚し子供も生まれ、タイミング的にもついに憧れのマイホームを建てる時が来たわけですが、建てた今「もっとこうすればよかった」「実際に住んだらこうなるのか」など後悔も多々あり、今から北陸で家を建てようとしている方に、同じ轍を踏んでほしくないと思い記事にしてみました。
生活スタイルや価値観にもよるものではあると思いますが、少しでも参考になればと思います。
最初に
最初から生々しい住宅ローンの話になってしまいますが、お恥ずかしながら私の年収で借入できた額は一般的にそこまで大きくなく、また家を建てる地域を重要視したところ、石川県内でも比較的地価が高いエリアだったため、建物にかけられる金額には限りがありました。
その点を前提として、注意したい点を項目毎にお伝えしていきたいと思います。
自宅前の道路環境
まず一番重要視してほしいのは立地です。
「一生住む場所なんだし、そんなの当たり前やろ」と思う方が多いと思いますが、ここでお伝えしたいのは、実際に住んでみると下見では分からない部分が多くあるという点です。
私が購入した土地は新興住宅地で、周り一体は新しい住宅が並び、道路幅も広く、下見の段階ではまさに自分が望む閑静な住宅地という印象でした。
土地探しをしていた時期には休みの日に4~5回は足を運び、1回の滞在は数十分~1時間というところでした。(なんにもないところに、そんなに長い間いられないですね)
実際に住んでみて具体的にどのような点が気になったかというと。
- 少し離れた、昔からある住宅地への抜け道になっていた。
- 自宅前の道路が比較的広いため、車が通るときは割とスピードを出しやすい広さになっている。
- 業者のトラックの定期コースになっているようで、夜中に大きな音をたてて走っていく。
- 裏手に公園があり、庭を通り抜けていく子供がいる等
いかがでしょうか?上記で全てではないですが、家を買う前の人が思い付きますでしょうか。また複数の土地を販売しているハウスメーカーが、そこまで把握しているでしょうか。答えはNOです。
住めばどこにでもある程度の問題はあるとは思いますが、予備知識があればもう少し検討していたのではないかと今では思います。
ではどうすれば防げたのでしょうか。それは下見にもっと時間をかけて、平日・土日の朝・昼・晩と、下見の時間帯を分散するべきだったと思います。
はっきり言って時間はかかるし、生活リズム的に難しいという方もいるとは思いますが、これから一生住むであろう立地には、生活の犠牲を払ってでもチェックする価値はあると今は思います。
カーポート
北陸では車は必需品であり、多くの世帯が車を所有しているかと思います。我が家も私と妻1台ずつ所有しており、通勤に買い物、子供の送り迎えなど車に乗らない日はほぼありません。
また北陸は年間160~170日が雨の日です。石川県・富山県・福井県は3県全てが年間降水日数上位5位にはいっており、1年の半分は雨ってことです。
そこであると便利なのがカーポートです。
毎日の車の乗り降りでいちいち雨に濡れるか濡れないか、また子供の自転車やその他荷物を外に置けるか置けないか、雨に日に少し外で作業できるかできないか等、毎日のことなので、あるとないとではかなりの差だと思います。
またご存じの通り北陸は豪雪地帯です。年によってあまり降らない年もあったりしますが、基本的には毎年大人の身長ぐらいの雪が積もります。
カーポートがない場合、朝に車を出すためには除雪が必要です(無理に出ようとするとハマって動けなくなります!)
除雪にどれぐらいの時間がかかるかというと、少なくとも30~40分かかり、背中や腰も痛くなります。それを出勤前の早朝からできるかというと私はやる気がせず、大雪の日は前日の夜にあらかた除雪しておいて、朝は軽く除雪するぐらいで出発できるようにしています。北陸に住むものの宿命だと思って我慢してやっていますが、かなりの重労働であり、はっきりいってしたくありません。カーポートがあれば、車の前側を少し除雪する必要はありますが、ほぼ除雪の必要なく車を動かすことが可能です。
ここまででカーポートの必要性はご理解いただけたかと思いますが、ここでぜひお伝えしたいことは、家を建てる際にカーポートも発注し、その代金も住宅ローンに組み込むことをおすすめします。
私も最初はカーポートを建てるつもりでしたが、家を建てる際には窓のグレードをどうするとか、キッチンの設備をどうするかなど、借り入れした額の中で多くの取捨選択がせまられます。その辺はまた別の機会にお伝えしようと思いますが、妻とも相談した結果、カーポートは後から追加で建てることに決めました。
ただ引渡し後はローンの返済も始まったり、税金や維持費も追加されたりと出費が増える中、カーポートは安くても40万円はかかります。まとまった費用を捻出するのも簡単ではなく、かといってまた新たにローンを組んで利息を払うのもバカバカしく、なかなか建てるに至れない状況です。
今から考えると、カーポートの優先順位は高く、他設備のグレードアップを諦めてでも最初に建てるべきだったと後悔しています。今から家を建てる方には、ぜひカーポートの優先順位を高くすることをおすすめします。
余裕のある方はインナーガレージで設計するのもいいかもしれないですね。
軒(のき)
「軒(のき)」とは玄関の上に屋根のように張り出した部分のことです。
我が家の軒は1mも無く、大人1人が隠れる程度の奥行しかありません。これの何に後悔したかというと、外壁などで塞いでしまう目隠しタイプにすればよかったと、せめて軒の部分をもう少し広くすればよかったと後悔しています。
目隠しタイプ玄関ポーチ
というのも、前述のカーポートの必要性に近いところもありますが、玄関下を活用できるかできないかで、日々の生活利便性が大きく違います。具体的には。
- 天気を気にせず、子供の自転車や荷物を置くことができる。
- 雨やどりができる
- 雨の日でも気軽に外に出ることができる。
玄関の構造にもよると思いますが、カーポートを建てても玄関前まで覆うとなると特注品になったり追加が発生するようです。軒は設計段階から頼まないと後からどうすることもできません。予算的に覆うタイプの玄関ポーチ導入が難しい場合は、玄関上の2階部分を生かし軒を作るよう頼むなど、最初から検討内容に組み込んでおくことをおすすめしたいと思います。
トイレ
今回最後の項目はトイレになります。
2階建てを建てるのであれば、トイレは1階と2階それぞれに、2つ設置することをおすすめします。
我が家は予算の問題でトイレは1階に1つのみ設置しました(どんだけ予算ないねんって感じですが・・・)
それでなにを後悔したかというと、平日であれば朝に家族みんな同じ時間帯にトイレを使おうとするため混み合います。また夜や休日では、少しゆっくり籠りたいという時に限って子供から早く出ろと急かされます。
なので、他項目に比べれば必ずというわけではありませんが、予算的に余裕があるのであれば、トイレは一家に2つ設置したいところです。
まとめ
以上、いかがでしたでしょうか。以下まとめとなります。
- 立地の下見は下見に時間をかけて、平日・土日の朝・昼・晩と下見の時間帯を分散する。
- カーポートは家を建てる時に発注する。
- 玄関上に軒をつくるか、玄関ポーチを導入する。
- トイレは2つ設置おすすめ
あまりピンとこない部分もあったかもしれませんが、上記内容で迷っていたり、検討内容にしていない方はぜひ参考にしていただければと思います。
そもそもこういうことを問題提起してくれるハウスメーカーを選ぶことが重要なんだと思います。今から家を建てる皆さんが、良心的なハウスメーカーに巡り合えることを祈っています!
今回は後悔した点をピックアップしましたが、我が家にもいい点はたくさんあります。こうして良かったと思う点も、いつか記事にしてみたいと思います。